2022年1月まとめ
あけましておめでとうございます! アルセウスとEver17とで忙しくてこのブログの存在を完全に忘れていました。今から急いで書きます。ゲーム超楽しい!
負けヒロインが多すぎる!1~2 (雨森たきび)
負けヒロインラブコメ。失恋を終わりではなく続くお話の半ばとして扱っているのがすごく良いです。スイッチを切るようには終わらないし、仮に終わったとしてもその後に始まるものもある。失恋を切実に取り上げながらも全体の空気はあくまで明るいコメディに寄せているところもいいですね。暗くならなきゃいけない理由はありませんもの。
ひげを剃る。そして女子高生を拾う。5 (しめさば)
完結。一気に終わった……。
女子高生だから、おじさんだから、ギャルだから、私はこういう人間だから、兄だから、母だから、そんな記号に対してそれだけじゃないんだと祈りを捧げる作品であり続けてくれたことがとても嬉しいです。正しさだけではないし、優しさだけでもない。そしてそのうえで、そういった記号がついてくるのは止められないという視点も含んでいたのが誠実だと思います。話して、伝えて、落としどころを見つけなければ。
学園者! ~風紀委員と青春泥棒~ (岡本タクヤ)
文化祭やってくれよ~。しかし残念ながら一巻完結。
色とりどりの青春をハレもケもひっくるめて放り込んだ、まさに学校というカオスみたいな小説でとても良かった。元気に走り回ろうが、隅っこでスマホいじってようが、白球を追いかけようが、屋上で殴り合ってようが、ハーレム作ろうが、悪戯しようが、後悔しようが、青春と呼ばれる化け物は良くも悪くも全てを飲み込む容量があるということ。そうあってしまうということ。嵐のように過ぎゆく日々に、ほんの少しの幸運あれと思わずにはいられません。
わたし、二番目の彼女でいいから。1~2 (西条陽)
二番目同士で付き合っている――という建前があっという間にボロボロになって引きつった笑いが出ました。ひっでえ。
一巻の表紙を飾る二人のヒロインと主人公くんの歪んだ三角関係が楽し……楽しくないですね。怖い。建前という支えを取り払い、四方八方から圧力を加えていったらどこで破断するのかな? という感じの小説なんですが、恐ろしいことにこいつらの関係全く壊れない。壊れそうなのに、生身に食い込み血が流れてなお関係が持続している。しかしインモラルでえっちな雰囲気が他にない作品でもあります。ほとんど本番してるようなもんじゃない?
祝10巻! 読めばわかる作品だし今更語ることはないんですが、ひとつの節目で感慨深い。ながーく続けてほしいなあ。
「物のために死ねるか?」という問いかけに、戦国乱世を生き抜く曲者たちがその生涯をかけて答える。ひとつの茶釜に、茶室に、屏風に、自身の写し絵である世界をつくるということ。砕かれ燃やされてもなお残る意志について。生き様の物語であると同時に、どこまでも死にざまの話でありました。本当に只では死なない化け物しかいなかった……。
それでも君を幸せにしたい 1 (野呂俊介/ときゎ)
こんなアホな二重人格誕生秘話初めて見た。「いけるとこまで」「スピーシーズドメイン」の野呂先生の新作ですね。スピーシーズドメインに続き、ひたすらに楽しそうなのがめちゃくちゃ良いです。モブの一人にいたるまでマジで楽しそう。本回は主役二人(三人)にフォーカスが絞られていますが、また徐々に周辺部の描写が増えていったら嬉しいですね。
嬉しいことですが忙しい時に限って多い。多分過去最多ですね。でも三十分ででっち上げたので新記録です。では、僕はLeMUに戻りますね……それともヒスイにしようかな……。