鹿の積ん読

漫画を読んだり、小説を読んだり。好きなものの話をします

2021年8月まとめ

 

  変に雨が続いてようやく晴れたと思ったら暑さが戻ってきて、何とも過ごしにくい夏でしたが皆さんいかがお過ごしでしょうか。僕はずーっと「征服少女」を読んでました。いやー、解けない。全然わからん……とも言い切れないのがもどかしいですね。もうちょい筋道だって推理できるまでもう少し付き合うことになりそうです。

 とはいえ他の作品に全く触れていなかったわけでもないので、前置きはこれくらいに。今月面白かった作品、まずは久々に劇場で観た映画から。

 

 劇場版 少女歌劇レヴュースタァライト

cinema.revuestarlight.com

 

 公開終了直前に滑り込みで見に行きました。やはりというか当然というか、歌劇が題材なだけあって音楽がすごく良かったですね。何よりもそこが大事だと思います。加えて、アニメだから画面も派手で最後まで楽しく観ることができました。正直、アニメ版ではどうも愛城華恋という少女が好きになれなかった(嫌いとかではなく、なんか印象が薄かった)んですが、ひとつのゴールとその向こうを示唆する本作に触れてようやく彼女のことを好きになれた気がします。

 さらにさらに、立て続けに行われるレヴューシーンがどれもすげえ力の入りようだったのが嬉しかったです。青臭くてわがままで真剣な顔で、これからのためにこれまかっでの関係に決着をつける場面がつまらなかったら格好付かないですもんね。大場ななと星見純那のレヴューでポジションゼロの潰れたT字を別れ道に見立てたのにはやられました。その手があったかと。ポジションゼロが別れの暗喩という可能性にあそこまで思い至らなかった。

 いい絵はたくさんありましたが、途中で急にテンションが変わる「わがままハイウェイ」が一番好きです。レヴューもテンションもどうかしてたぜ。

 

 

ほしとんで  五巻 (本田)

 

 確かに他にいないんですが、最終巻の表紙おめーかよな表紙がすごく良いですね。おいしいポジションだよなあホント。

 というわけでいつの間にやら完結です。最後まで素朴でのんびりしたテンションを維持したまま、未知なる世界に触れる体験を楽しんで終わったのがとても素敵でした。会話のオタクっぷりとか、要所要所で垣間見える創作との距離感とかがとても心地よかったです。俳句のことはわからないけど、わからなくても触って転がして遊んでみていいのだと思えたし、そうこうしているうちにわかることもあるのでしょうし。就職してもなんか死ぬほどめんどくさい隼先輩の社会人生活に幸あれ。

 

 

宙に参る  2巻 (肋骨凹介)

 

 ずっと「ぼこすけ」って読んでたんですけど調べてみたら「へこすけ」らしいです。宇宙横断四十九日、まだ道の半ばにもたどり着いていない様子ですが、相変わらずめちゃくちゃ雰囲気がいい。どこかとぼけているキャラクター達とSFマインド、センスが光るセリフ回しも非常に好み。脱線しまくりの珍道中がどこにたどり着くのか、いやゴールは決まっていますが、とにかく旅の終わりまでにどんな風景が社葬を横切るのかこれから先も楽しみでなりません。

 

 

 今月は三作で。トップ2とかフリクリも面白かったので書くつもりだったんですが、今日はこの後ワクチン二回目が控えていますのでこの辺で時間切れです。にしても短いな今回。