鹿の積ん読

漫画を読んだり、小説を読んだり。好きなものの話をします

2021年4月 まとめ

 

 なにやらまた外出が憚られる今日この頃ですが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。私は新生活にあわあわしつつ、のんびりおうちで過ごしています。つまりはいつも通りっすね。変わったことをひとつあげるなら、ついに入ったNetflixでいろいろつまみ観たりしてます。アニメとかは全部観終わってから感想書きます。わかったんですが私はアニメ・ドラマを一気に見れない体質らしい。

 ちなみにネトフリに入ったのは、外出できないからとか一切関係なくではなく「ゴジラS.P」と「SSSS.DYNAZENON」が観たかったからです。両方面白いので入ってよかった。他にもコミックDAYSのプレミアムプランにも入ったり、Amazonのために置き配ボックス買ったり、引きこもりの準備が着々と整っております。GWは色々観れたらいいなあ。とりあえず「水曜どうでしょう」は作業のバックで流すのにとてもいいですね。観ても観なくてもいいあの感じとても好ましい。

  では今月面白かったやつ。

 

シャドーハウス ~7巻(ソウマトウ) 

 無料公開で読んだところ先が気になってしかたなくなり、勢いのままに最新刊まで追いつきました。表情豊かな生き人形たちと顔のないシャドーたちが醸し出す独特の雰囲気がとてもいいです。初期の何が何だかわからない不穏な空気も、中盤以降のアクション・ドラマの両面で動きある展開もどちらも好き。一巻読んだ時点ではこんなにエンタメな展開があるとは思ってもいなかったので驚きでした。序盤の言い知れない不安な絵作りがなくなってしまったのは損失だなとも思いますが、この辺は難しいですよね。少なくとも今の面白さは謎が開示されたからこそですし。

 

 

Thisコミュニケーション ~3巻(六内円栄)

 完全にノーマークだったんですがめっちゃくちゃ面白かった。気難しい思春期の少女たちとのコミュニケーション……を非日常の極地である「終末世界の戦場」で行う漫画です。双方向でしかるべきコミュニケーションが、「死ぬと一定期間の記憶を失う」というハントレスの特性によって極端に一方的な押し付けになってるのがすごい。少女の死をあくまでギミックとして扱う冷たい視点を持つ男・デルウハですが、結果だけ見れば少女たちのメンタルケアにはなってるんですよね……。自分を理解させずとも、相手を理解し意図された会話を交わすことで、コミュニケーションは成立する(しているように見える)。

 

 

アンデッドガール・マーダーファルス 3 (青崎有吾)

  何年ぶりの新刊だ? 前々回がミステリ、前回がバトルアクションに大きく比重を傾けた構成であったことを考えると、今回謎解きとバトルのバランスが上手く釣り合った作りになっているのは当然の流れといったところでしょうか。これまでの二巻で「どんな話か」が提示されての三巻。騙す存在であると同時に襲う存在でもある人狼は本作にぴったりの題材でしたね。重なりあうふたつの事件をひとつの手がかりから一息に解きほぐす面白さと、なぜか賭郎立会人まで出てくるオールスターバトルな暴パートの楽しさが無理なく同居してるあたりがすごくいいシリーズです。

 

 

 イマジナリー 1巻 (幾花にいろ

イマジナリー 1 (楽園コミックス)

イマジナリー 1 (楽園コミックス)

 

  幾花にいろ先生による全年齢向け駄弁り漫画。物語――すなわちフィクションである以上はある程度の筋というか流れがあってしかるべきで、例えば本作では幼馴染のもどかしい恋愛模様がおそらく本筋にあたると思うのですが、そんなことは置いといてあらぬ方向へ逸れたりどこにも向かわず止まっていたりと実にならない会話劇がとても良い。作り物でありながらそれを感じさせない技術、と書くと矛盾しているようにも見えますがホントにそんな感じがあります。自然に展開される生々しくも賑やかな会話と適宜挿入されるイマジナリーが、紙面の向こうで現実とフィクションを当然のように溶け合わせているところが非常に魅力的。絵とセリフのレベルがカンストしてるのって漫画においてものすごい武器だと思います。

 

 

 今回はこれまで。ゲームについても書こうかと思うんですが、ゲームあんまりやってないので無理でした。今はポケモンスナップがめちゃくちゃほしいです。ただスイッチもWi-Fi環境もない生活ですのでしばらくは難しい……。Wi-Fi環境なくても意外と何とかなるとわかってしまった以上、しばらくはこの生活が続くかと思います。いやでも欲しいな! ポケモンスナップのプレイ動画を見たら飢えがしのげるかと思いきや余計に欲しくなってます。くそ~。